インテグレーターガイド変更履歴
このページはインテグレーターガイドおよびインテグレーターチェックリストの変更を記録します。前回ご確認いただいて以降に、実装の前提となる記述が変わっていないかを一目で把握できます。
記録するのは内容の変更です。新たな要件、しきい値や送信頻度の変更、挙動の明確化、記述の訂正が対象です。構成の変更、見出しのリネーム、リンクの修正、文言の調整は、EMSの実装に影響しないため掲載しません。
日付は当サイトに公開された日です。プロトコルバージョンを伴う変更にはバージョンを明記し、スキーマレベルの詳細を記載したプロトコルバージョン変更履歴の該当項目にリンクしています。
2026-08-18b
プロトコルの変更はありません。
- 試験の日程調整と提出物。 一次調整力の事前審査ページの末尾に、属地TSOとの試験日程の調整方法、試験当日の対応、および様式19-1〜19-4による試験後の提出内容を追加しました。
- 供出可能量は入札量の上限。 確認された値が入札上限となることを新設の節に明記しました。0.2 Hz(北海道は0.3 Hz)の周波数低下に対し30秒以内に到達可能な最大の出力変化量です。
- 継続時間は評価されません。 その旨を明記しました。
- 調定率の上限には例外があります。 5%以下という上限について、設備の特性上等の理由により属地TSOが認める場合はこの限りでないことを追記しました。
- 基準周波数の節を改訂。 不感帯の上限を、導出ではなく50Hzで±0.01 Hz、60Hzで±0.012 Hzと直接記載しました。50Hzエリアの階段は引き続き換算による案であり、属地TSOへの確認が必要です。また、試験aのしきい値が周波数に比例していない根拠として、北海道の0.3 Hzを挙げました。
- ワークブック。 説明シートに、審査対象時間の1時間前までに記録を開始する旨を追記しました。英語版ワークブックの本文から、未翻訳の日本語表記を削除しました。
2026-08-18
プロトコルの変更はありません。
- 新設のページ: 一次調整力 事前審査。 事前審査の具体的な内容を記載しました。標準パターン化された2つの試験、試験aおよび試験bの周波数パターン、応答に適用される判定基準、確認される要件(不感帯、調定率、応動時間、計測間隔、遅れ時間)、50Hzエリアと60Hzエリアの相違点を扱っています。トランスデューサを操作する作業者向けの模擬周波数ワークブックもダウンロードできます。ガイド本体の事前審査の節は内容を変更しておらず、同ページへのリンクを追加しました。
- 事前審査。 本節が扱うのは試験実施中にEMSが送信する内容のみであることを明記し、試験手順自体は新設ページを参照する形にしました。
2026-08-17
バッチテレメトリを追加したプロトコル 2.8.0 と同時公開。ペイロードの仕様は同項目に記載しています。以下は本ガイドでの変更点です。
- 新設の節: バッチテレメトリ。 2つのバッチトピック、ペイロードの記述例、バッチを構成する際の規則、ライブとバックフィルの対応表を追加しました。バッチ送信はサイトごとに許可され、既定ではバックフィルのみが対象のため、切り替える前に技術担当者にモードをご確認ください。
- QoS。 QoS 0または1を選べるという扱いがすべてに当てはまらなくなりました。バッチトピックではQoS 1が必須であり、RETAINを設定してはいけません。あわせて、PUBACKはブローカーの受信を示すものであり取り込みを示すものではないことを明記しました。
- ブローカーのレート制限。 1接続あたりのパブリッシュレート(毎秒100件、超過分はキューイングされず破棄)、スループット上限(512 KB/秒)、トピック名の256バイト上限、復旧送信時の目安(毎秒50パブリッシュかつ256 KB/秒)、およびAWSがトピック名も含めて5 KB単位で課金することを追記しました。
- エラーコード。
DUPLICATEの記載から「同じIDのメッセージが2回送信される」という説明を削除しました。 - アセスメントⅡ報告。 1 Hzという要件が計測の間隔を指すものであり、到着の遅延とは異なることを明記しました。
2026-08-13
プロトコル 2.7.0 と同時公開。
- コマンドの検証は全件一括。 新設した節です。
control.scheduleの項目が1件でも検証に失敗した場合、EMSはそのコマンドの項目を、妥当だったものも含めていずれも適用せず、直前まで有効だったスケジュールの実行を継続します。電力設定値コマンドと一次調整力コマンドの双方、および一次調整力のaction: "execute"とaction: "cancel"の双方が対象です。errors[]には、最初のエラーで打ち切らず不正な項目ごとに1件を含めます。従来は未定義であったため、混在コマンドの妥当な部分のみを適用していたEMSは実装の変更が必要です。 GRID_OTHERアラートコードの新設。 既存のコードでは表現できないAC側の系統障害、すなわち系統連系の喪失、保護リレーや系統連系用遮断器のトリップ、受電点における電圧・周波数の許容範囲逸脱、EMSがなお報告可能なサイト全体の停電などに使用します。従来はUNKNOWN_FAULTで報告するほかありませんでした。- 1つの障害が複数のアラートコードに該当しうること。 新設した節です。DCリンクのシステムで、太陽光アレイと蓄電池が共有するハードウェアに障害が発生した場合は、
PV_OTHERとBATT_OTHERの両方で報告します。EMSが単一の集約装置を介して両サブシステムに接続しており、BMS単位・PVPCS単位の可視性がない場合、当該集約装置との通信途絶時にBATT_COMM_FAILとPV_COMM_FAILを同時に発報して差し支えありません。 - アラートがない場合も
alertStateを発行すること。 アクティブなアラートがない場合も、発行を省略せずmeasurement_valueを空配列として通常の周期で発行します。空のスナップショットがないと、正常なサイトと報告が止まったEMSを区別できません。 - 設定値が適用地点を明示するようになりました。 新設した節であり、今回の変更のうち最も実装対応が必要となる可能性が高い項目です。
BatteryPowerCommandの各区間がreference_pointを持ちます。"battery"は値が蓄電池を指し、発電はそのまま通過することを意味します。"grid"は値が計量地点を指し、蓄電池がその時点の発電量を吸収することを意味します。省略した場合は"battery"となるため、既存の実装の意味は変わらず、power_kw = 0は従来どおり蓄電池の待機を意味します。変わるのは、地点が推測ではなく明示されるという点です。EMSは自サイトの構成から判断するのではなくこのフィールドを読む必要があり、DC連系のシステムでは実測の太陽光出力に基づきインバータ設定値を補正することで"battery"を実現します。"grid"は、EMSがschema_version2.7.0 を報告するまで送信されません。 - 到達できない設定値の挙動を初めて定義しました。 スケジュール解釈ルール9と、新しいアラートコード
SETPOINT_UNREACHABLEを追加しました。指令された値を実現できない場合("battery"の区間でのインバータ制限、"grid"の区間での蓄電量の制限など)は、到達可能な最も近い値にクランプし、運転を継続したうえでアラートを発報してください。コマンドを拒否せず、蓄電池も停止しないでください。従来、仕様はこのケースについて何も規定していませんでした。 - コマンドバリデーションルールに3項目を追加しました。
AR-15およびFC-10が前提とする条件でありながら、従来この一覧に含まれていなかったものです。逆転または空の区間(start_ts >= end_ts)、範囲外のpower_kw/capacity_kw、一次調整力のアクションと不整合なcapacity_kwです。いずれもエラーコードのリファレンスからは辿れましたが、拒否必須の一覧に明記しました。 - 出力抑制は系統用蓄電池を含むすべての構成で必須。 テレメトリ表の記載は🔴必須のまま変更していませんが、スキーマ側がこのメッセージを任意と記載していたため、ガイドではなく仕様書を参照していたインテグレーターは任意と受け取っていた可能性があります。必須です。系統用蓄電池の節にもこれを明記しました。太陽光を併設しない蓄電池であってもTSOの出力抑制の対象となる場合があります。日射量については従来どおり系統用蓄電池では不要です。
- モックブローカーを用いた異常系テストの対象に、妥当な項目と不正な項目が混在するスケジュールを追加しました。
- インテグレーターチェックリストに項目
A-5、A-6、AR-15、AR-16、AR-17、FC-10を追加しました。 - ワイヤ上の
schema_versionが2.7.0になりました。 - 本ページを新設しました。
2026-08-12
- コマンド受信の前提条件。 新設した節です。コマンドは、対象の蓄電池がTensor Cloudのワークスペースにプロジェクトとして登録され、貴社のEMSゲートウェイと紐付けられている場合にのみ配信されます。Tensor Energy側でこの登録と紐付けが完了するまで、コマンドのサブスクリプションは接続済みでも無音のままとなり、コマンドの受信を前提とするチェックリスト項目はすべて実施できません。テレメトリはこの影響を受けず、証明書が接続した時点から送信できます。
- モックブローカーを用いた異常系のテスト。 新設した節です。Tensor Cloudは正常なコマンドのみを送信し、貴社のゲートウェイ証明書は
cmd/...にパブリッシュできないため、コマンド処理の異常系はテストサーバーとの実接続では一切再現できません。本節では、モックMQTTブローカーに対するユニット/インテグレーションテストでMQTT境界から注入して確認することを推奨し、対象とすべきケースを列挙しています。インテグレーターチェックリストには、該当する項目を示す「検証方法」列を追加しました。
2026-07-28
プロトコル 2.6.1 と同時公開。
- ウィンドウ測定における
measurement_ts。 新設した節です。一定の期間を対象とする測定では、measurement_tsは常にその期間の開始時刻を表し、終了時刻や中間時刻を表しません。ウィンドウエネルギーではmeasurement_value.start_tsと一致し、aggregation: "average"の電力・系統周波数ではaggregation_windowの開始時刻となります。瞬時値のテレメトリに変更はありません。 - 出力抑制スケジュールの
measurement_tsは、TSOのデータに作成時刻が含まれる場合はその作成時刻、含まれない場合はEMSが受信した時刻とします。スケジュールが対象とする期間は従来どおりmeasurement_value[].start_tsおよびend_tsで表します。 - アラートメッセージのフローを示すシーケンス図を追加しました。
2026-07-14
プロトコル 2.6.0 と同時公開。
- DCリンクシステム向けの太陽光DC電圧・電流。 新たな要件です。DCリンクの太陽光発電+蓄電池サイトは、太陽光アレイのDC電圧(V)および電流(A)を
dt/{siteId}/{gatewayId}/solarに公開します。インバータより上流のDCリンクで、アレイ全体を集約した単一の値として計測し、同一時刻にサンプリングした一組の測定値として1分間隔で送信します。ACリンクおよびスタンドアロンのサイトでは送信しません。 - 欠測時の扱いを拡張しました。電圧・電流のいずれかがある時刻に読み取れない場合は、片方だけを送信せず、その時刻の送信を省略します。
- ワイヤ上の
schema_versionが2.6.0になりました。
2026-07-10
プロトコル 2.5.0 と同時公開。
- 解析できないテレメトリにもACKが返るようになりました。フィードバックは
correlation_id: "unknown"、code: "MESSAGE_MALFORMED"、および到着したチャネルを示すtopicフィールドを持ちます。correlation_idが常にmsg_UUIDパターンに一致するとは限らない点にご注意ください。 - エラーサーフェスのリファレンスに、
TelemetryFeedbackのdetail、field_path、topicを記載し、correlation_idがセンチネルの場合はtopicが唯一の識別手段であることを明記しました。 - ワイヤ上の
schema_versionが2.5.0になりました。
2026-07-07
同日に2件の変更を公開しました。
- 一次調整力は30分スロットで発動します。 3時間ブロックではありません。一次調整力オファースケジュールおよびアセスメントⅡの節を修正しました。
- 電力の符号規約を明記しました。 正=充電、負=放電、
0=待機です。コマンドトピックは方向を表現しないため、充放電の向きはpower_kwの符号のみで判断します。 priorityは数値が大きいほど優先されます。 従来は方向が明記されていませんでした。- 確認応答は必須です。 コマンドを受信・解析した直後に送信します(従来は推奨表現)。TSOの固定・更新スケジュールの統合も同様に必須表現に改めました。
- 応答先は
res_topicが正です。 AsyncAPIのチャネルアドレスack-cmd/{siteId}は例示です。アプリケーションレベルの確認応答は、使用するMQTT QoSによらず必須です。 - メッセージエンベロープの要点。 新設した節で、
message_idのフォーマットと再送時の再利用、schema_version、+09:00のタイムゾーン規約、{window}トークンの取りうる値(PT1M、PT5M、PT10M、PT15M、PT30M、PT1H)、未知フィールドに対する前方互換性を扱います。 - ブローカーのレート制限。 新設した節で、EMSが実際に接するAWS IoT Coreのクォータを記載しました。接続あたり100件の未確認パブリッシュ、128 KBのペイロード上限、アカウント単位のパブリッシュレート、SUBSCRIBEあたり8サブスクリプション、クライアントIDあたり毎秒1回のCONNECTです。
- 条件付きで必須となるテレメトリを、⚪️任意ではなく🟡条件付きとして凡例とともに表記するようにしました。対象は
grid_to_load_ac、load_demand_ac、grid_to_battery_ac、inverter_net_output_ac、inverter_to_load_ac、grid_to_inverter_acです。 - 用語表と、
{metric}/{type}パターンではなく固定の末尾を使うテレメトリトピックの一覧を追加しました。 - 不正形式コマンドへの確認応答。 コマンドを一切解析できない場合(
MESSAGE_MALFORMED)はmessage_idを復元できないため、応答のcommand_idにセンチネル文字列"unknown"を設定します。一部復元できる場合は復元した値を設定します。応答自体のmessage_idは常に新規生成します。
2026-07-06
プロトコル 2.4.0 と同時公開。
- 系統周波数テレメトリ。 一次調整力の約定リソースに対する新たな要件です。約定した各スロットの全期間にわたり、
dt/{siteId}/{gatewayId}/frequencyに系統周波数を1 Hzで公開します。受電点で実際のAC波形から計測し、0.0001 Hz以上の分解能で、1秒ウィンドウの平均値として、1 Hzの電力サンプルと時刻を揃えて送信します。 - 事前審査フラグ。 新設した節です。EMS事業者がサイトを事前審査の試験モードにしている間は、すべての瞬時電力・系統周波数メッセージに
pre_qualification: trueを設定します。Tensor Cloudはこれを用いて当該期間を最適化およびアセスメントⅡの提出対象から除外します。 - ワイヤ上の
schema_versionが2.4.0になりました。
2026-06-30
- アラートのしきい値を定義しました。
BATT_SOC_LOWは充電状態が3%未満、BATT_SOH_DEGRADEDは健全性が80%未満です。従来は「最小しきい値を下回る」「期待性能と比べて劣化している」としか記載されていませんでした。BATT_OVERTEMPのしきい値は通常、蓄電池のOEMが定義することを明記しました。 INTERNAL_ERRORとACKのタイミング(プロトコル 2.3.1)。確認応答は受信時点の検証・受理の結果を表し、実行結果ではありません。実行時にのみ顕在化する失敗は報告できません。INTERNAL_ERRORは、正しい形式であってもACK送出前の受信時処理でコミットできなかったコマンドも対象とします。
2026-06-20
- 状態テレメトリ。 瞬時電力、ウィンドウエネルギー、ライフタイムエネルギーに続く4つ目のテレメトリ種別として追加しました。
dt/{siteId}/{gatewayId}/{metric}/stateで、蓄電池のState of Energy(battery_soe)に必須です。 - 出力抑制が必須メトリックとなり、区間ごとに
limit_percentを持つようになりました。一次調整力のキャンセルではcapacity_kwを省略する必要があります。 - アグリゲート(VPP)リソースの動的更新。 既に開始しているスロットについて、一次調整力の容量や電力ベースラインの更新を受信する場合があり、他の実行中区間と同様に即座に適用する必要があります。
2026-06-19
- アセスメントⅡにおける計算順序を訂正しました。Tensor Cloudは正味の計測電力を導出し、送電端基準への換算(送電ロス補正を含む)を行ったうえで、登録されたベースラインを差し引いて供出電力を求めます。従来の記述では、送電端換算より前にベースラインを適用していました。
2026-06-16
プロトコル 2.3.0 と同時公開。
- アセスメントⅡ報告。 新設した節です。監視方法がオフラインとして登録されたリソースは、一次調整力の約定スロットについて1秒解像度の電力を公開します。送信するメトリックは、リソースのTSO登録(受電点計量か機器点計量か)に対応するものを用います。TSOがどのスロットをいつ選定するか、当該データのローカル保持期間60日(一般のテレメトリの7日より長い)、通信断時のバッファリングと再送も扱います。
2026-05-28
- 欠測時の扱い。 新設した節です。ある時刻に数値を読み取れない場合、そのメトリックのその時刻の送信を省略します。
value: nullはスキーマ検証に失敗し、value: 0は真にゼロの計測値と区別できません。対象設備の障害が長期に及ぶ場合はアラートを発報します。 - 出力抑制スケジュールの範囲。 1回の送信で任意の期間・任意の区間数を対象にでき、実質的な上限はMQTTペイロードの128 KBのみです。TSOが固定スケジュールと更新スケジュールを別々に提供する場合、EMSはこれらを単一の実効スケジュールに統合して送信します。
2026-01-22
プロトコル 2.1.0 と同時公開。
- 日射量テレメトリ。 太陽光と併設する蓄電池(ACリンクおよびDCリンク)で必須です。
dt/{siteId}/{gatewayId}/irradiationにkW/m2で公開します。スタンドアロンの蓄電池では不要です。
2026-01-14
- 一次調整力のベースライン。 新設した節です。蓄電池を一次調整力モードで運用する場合、通常の電力コマンドが、一次調整力の応動の基準となるベースラインを決定します。
2025-11-03
- サイトIDとゲートウェイID。 新設した節で、各識別子が指すものと、ホットスタンバイ・コールドスタンバイの構成を扱います。物理ゲートウェイごとに固有の証明書が必要であること、1つの証明書では同時接続を1つしか張れないことも記載しています。
- 蓄電池の容量メトリック。 新設した節です。
battery_soeは公称容量ではなくbattery_energy_remaining(実効容量)に対して算出する必要があり、battery_energy_remaining自体も劣化に応じて更新します。 - コマンドライフサイクルのシーケンス図を追加しました。
2025-10-31
- コマンドメッセージの
issue_ts。 コマンドにTensor Cloudが発行した時刻が含まれるようになりました。同じ期間を同じ優先度でカバーする複数のスケジュールのタイブレークに使用します。
2025-09-17
- コマンド応答のトピックを
ack-cmd/{siteId}名前空間に更新しました。