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需給モニタリング

需給モニタリング画面では、OCCTOが最後に受理した発電計画と、同じ期間の検針実績を比較できます。エリア別・バランシンググループ(BG)別の推定インバランスを表示するため、個別のエクスポートから表計算ソフトで集計しなくても、ポジションの確認やインバランス精算の準備を行えます。

サイドナビゲーションの需給管理 > 需給モニタリングから開けます。OCCTOへの計画提出画面と同じメニューにあります。

前提条件​

  • OCCTO連携: この画面は、ワークスペースでOCCTO連携を設定している場合のみ利用できます。未設定の場合は、連携を有効にするよう案内が表示されます。
  • メーターデータ: 実績にはメーターデータのみを使用します。メーターデータは、託送関連データ提供システムとの連携、またはファイルの手動アップロードによってTensor Cloudに取り込まれます。モニタリングシステムのデータはこの画面では使用しません。

期間の選択​

画面上部の期間選択で、分析する期間を選びます。以下のプリセットを利用できます。

  • 1日、1週間、2週間、1ヶ月: 本日までの直近の期間です。矢印で期間を前後に移動できます。
  • 月初来: 当月1日から本日までの期間です。初めて画面を開いたときの既定値です。
  • カスタム: 任意の開始日と終了日を指定します。

期間は最長124日まで選択できます。暦月とずれる検針月でも、2か月分をまとめて確認できる長さです。選択できる最も古い日付は2023年4月1日です。日付はすべて日本時間です。

Tensor Cloudは、最後に選択した期間、エリア、BGをワークスペースごとに記憶し、次回画面を開いたときに復元します。ブラウザのアドレスバーからコピーしたリンクには現在の選択内容が含まれるため、リンクを開いた人は同じ表示を確認できます。

エリア一覧​

発電所を登録しているすべてのエリアが一覧表示されます。各行には、選択した期間の集計値が表示されます。

列説明
エリア一般送配電事業者の供給区域
発電計画最後に受理された発電計画の合計
実績検針実績の合計
余剰推定余剰。実績が計画を上回った30分コマの合計
不足推定不足。実績が計画を下回った30分コマの合計
充足率計画カバー率とデータ網羅率。100%未満の値は強調表示されます

行をクリックすると、そのエリアの詳細が展開されます。

エリアの詳細​

BGの選択​

展開したエリアには、既定で「すべて(合算)」が表示されます。BGセレクターで、特定のBGに絞り込めます。セレクターの横には、実績の最終更新時刻が表示されます。

主要指標​

選択した期間と範囲について、5つの指標が表示されます。

  • 推定余剰: 実績が受理済み発電計画を上回った30分コマの合計です。
  • 推定不足: 実績が受理済み発電計画を下回った30分コマの合計です。
  • データソース構成: 実績のうち、確定値と速報値が占める割合です。速報値の比率が高い場合、数値は今後変動する可能性があります。
  • 計画カバー率: 対象期間のうち、受理済み計画がカバーする割合です。有効な提出がない日があると低下します。
  • データ網羅率: 到着済みメーターデータの割合です。設備容量で加重しています。

グラフ​

選択した範囲について、2つのグラフが表示されます。

  • 計画と実績の比較: 期間全体の日次合計です。日付をクリックすると、その日の30分値が下のグラフに表示されます。
  • 30分値: 選択した日の48コマの値です。既定では期間の最終日が表示されます。前日・翌日(またはKキー・Jキー)で日付を移動できます。

各グラフには、それぞれ表示切替があります。

  • 計画・実績: 発電計画、販売計画、実績を棒グラフで表示します。販売計画はエリア単位でのみ存在するため、「すべて(合算)」を選択しているときに表示され、特定のBGを選択すると非表示になります。
  • インバランス: 推定インバランスをゼロを基準に表示します。正の値が余剰、負の値が不足です。

棒にカーソルを合わせると、値、実績の確定値・速報値の割合、計画やメーターデータの欠損に関する注記が表示されます。グラフのスプレッドシート切替を使うと、確定値・速報値の割合を含む同じデータを表形式で確認できます。

値はkWh単位で記録されます。グラフと指標は、値が大きい場合に自動でMWhまたはGWhに切り替わります。

選択した期間に本日が含まれる場合、データは60秒ごとに更新されます。

数値の算出方法​

計画​

各日について、エリアごとにOCCTOが最後に受理した計画を使用します。これはOCCTOのゲートクローズ時点で有効な計画であり、翌日計画の提出値とは限りません。エリアの発電計画は、そのエリアに属するBGの合計です。

  • 有効な受理済み提出がない日は集計から除外され、計画の欠損として表示されます。
  • 受理済みの提出に含まれていないBGは、その日の計画を0として扱います。

実績​

発電所ごと・30分コマごとに、利用可能な中で最も確度の高いメーターデータを使用します。確定値があれば確定値を、なければ速報値を使用し、BG単位とエリア単位で合計します。

実績は、各発電所が現在所属しているBGに割り当てられます。発電所が別のBGに移った場合、過去の実績も移動先のBGに表示されます。

数値は、画面を開いたときやファイルをエクスポートしたときに算出されます。速報値が確定値に置き換わると、過去の期間の数値も変わることがあります。

推定インバランス​

30分コマごとの推定インバランスは、次の式で算出します。

推定インバランス=実績−発電計画\text{推定インバランス} = \text{実績} - \text{発電計画}
  • 正の値は余剰、負の値は不足です。
  • 販売計画は参考として表示しますが、計算には含めません。
  • 精算は30分コマ単位で行われるため、余剰と不足はそれぞれ別に合計し、相殺しません。
  • メーターデータがないコマはインバランスの計算から除外し、0としては扱いません。
エリア値ではBG同士を相殺しています

エリアの値は、30分コマごとにBG同士を相殺した値です。一方、精算はBGごとに行われます。そのため、BG別の余剰・不足の合計はエリアの値より大きくなり、一致するのは差引の値のみです。

参考値

推定インバランスは、お客様ご自身の分析のための参考値です。精算結果ではなく、インバランス料金も含みません。

データの欠損​

計画や実績が欠けている部分は、0として表示されることはありません。グラフではハッチングのデータ欠損として表示され、ツールチップで欠けている内容を確認できます。

  • 計画カバー率は、期間のうち受理済み計画がある割合を示します。
  • データ網羅率は、到着が見込まれるメーターデータのうち到着済みの割合を、設備容量で加重して示します。容量で加重しているため、データのない少数の大規模発電所は、多数の小規模発電所よりも大きく数値を下げます。

メーターデータが欠けていると、推定インバランスは不足方向に偏ります。インバランスの数値から判断する前に、データ網羅率を確認してください。

データのエクスポート​

グラフのダウンロード​

各グラフのダウンロードメニューから、グラフに表示しているデータをCSVまたはExcelで保存できます。ファイルには日または30分コマごとに1行が含まれ、kWh単位の値と確定値・速報値の割合が記載されます。CSVファイルは、アカウント設定の文字コードで保存されます。

エクスポートファイル​

展開したエリアでエクスポートをクリックすると、選択した期間のファイルが作成されます。ファイルはその都度作成されるため、期間が長い場合は時間がかかることがあります。すべてのエクスポートファイルは日本語の列見出し、BOM付きUTF-8、kWh単位の値で出力されます。新しいメーターデータが届くと数値が変わる可能性があるため、ファイル名には対象期間とエクスポート日時が含まれます。

次のファイルは、BGの選択にかかわらずエリア全体を対象とします。

  • 計画・実績(集計): BGごと・30分コマごとに1行、その後にエリア合計の行が続きます。計画、実績、データソース構成、推定インバランス、データ網羅率、欠損の区分が含まれます。
  • 発電実績(発電所別): 発電所ごと・30分コマごとに1行で、発電所名、受電地点特定番号、実績、各値が確定値か速報値かが含まれます。

次のファイルはBGごとに作成されます。「すべて(合算)」を選択している場合は、エリア内のBGごとに1ファイルずつ作成されます。

  • 計画・実績(統合): 30分コマごとに1行で、BGの計画と実績に続いて、OCCTOの計画上の発電所ごとの計画の列と、それに含まれる各発電所の実績の列が並びます。
  • 計画・実績(発電所別): 発電所ごと・30分コマごとに1行で、現在BGに所属している発電所が対象です。各行には、その発電所が計上されている計画上の発電所の提出計画、そのうちの発電所自身の内訳、発電所の実績が含まれます。このファイルは、ワークスペースで有効化されている場合に利用できます。有効化についてはTensorにお問い合わせください。

すべてのファイルで、日時は30分コマの開始時刻(日本時間)を示します。空欄はデータがないことを表し、0はメーター値が0の場合など、実際の値が0であることを表します。データが欠けていても、行が省略されることはありません。

発電所別の計画​

画面上で確認できる最も細かい単位はBGです。BGごとに作成される2つのファイルでは、さらに細かく発電所ごとの計画を確認できます。ここでは、その値がどこから来るのかと、その読み方を説明します。

計画上の発電所と個々の発電所​

OCCTOに提出する発電計画には、系統コードごとに発電所を記載します。この計画上の発電所は、1つの発電所に対応するとは限りません。

  • AC容量が50kW以上の発電所は、単独で計画上の発電所として提出されます。
  • 低圧の発電所(AC容量が50kW未満)は、個別には提出されません。Tensor Cloudは、同じBGに属し系統コードが同じ低圧の発電所を1つの計画上の発電所にまとめ、その合計値を提出します。

複数の発電所をまとめた計画上の発電所については、OCCTOに提出されるのは合計値のみです。そのため、BGごとの2つのファイルには計画上の発電所ごとの提出計画が記載され、発電所別のファイルには参考として各発電所の内訳も記載されます。

エクスポートファイルでは、計画上の発電所を系統コードで識別します。1つのBGの計画に同じ系統コードが複数回記載されている場合(例: 高圧の発電所と、同じ系統コードの低圧の発電所をまとめた記載が並ぶ場合)、ファイルではそれらを1つの計画上の発電所として扱い、値を合算します。

Tensor Cloudは、計画を作成するたびに、その計画に含まれる発電所を記録します。エクスポートファイルでは、選択した期間内でその発電所を含む受理済み計画のうち、最も遅い日の計画をもとに、発電所と計画上の発電所を紐づけます。2つのファイルは同じ計画と同じ紐づけを使用するため、内容が食い違うことはありません。

ファイルには、現在そのBGに属している発電所が記載されます。

  • 選択した期間内のどの受理済み計画にも含まれていない発電所は「計画対象外」と表示され、計画の値は空欄になります。実績は記載されます。
  • すでにBGから外れた発電所は、期間内の計画に含まれていた場合でも記載されません。

計画・実績(統合)​

統合ファイルは、30分コマごとに1行の横長の表です。先頭の3行は見出しです。

見出し行計画の列実績の列
1行目計画|に続けて計画上の発電所の名称実績|に続けて発電所の名称
2行目系統コード受電地点特定番号
3行目構成資産数に続けて、その計画上の発電所の下に並ぶ発電所の数紐づく計画上の発電所の系統コード、または計画対象外

最初のデータ行期間合計には、各列の期間全体の合計が記載されます。値の列のうち最初の2列発電計画(kWh)と実績_Tensor(kWh)は、BG全体の計画と実績で、見出しの3行目にBG集計と表示されます。それ以降は、計画の列のすぐ後ろに、その計画に含まれる発電所の実績の列が並びます。これにより、提出計画とそれに対応する実績を見比べることができます。計画上の発電所は系統コード順に並び、計画対象外の発電所は最後に並びます。

下に並ぶ発電所がちょうど1つの計画上の発電所には、その発電所の名称が使われます。それ以外の計画上の発電所(複数の発電所をまとめた計画上の発電所など)には固有の名称がないため、系統コード1A234の発電所のように系統コードで表示されます。複数の発電所をまとめた計画上の発電所について、統合ファイルに記載されるのは合計の提出計画のみです。発電所ごとの内訳は、発電所別のファイルで確認してください。

計画・実績(発電所別)​

発電所別のファイルは、発電所ごと・30分コマごとに1行の縦長の表です。発電所は名称順に並び、1つの発電所のコマがまとめて記載されます。列は次の通りです。

列説明
対象日時30分コマの開始時刻
エリアエリア
BGコード、バランシンググループBGのコードと名称
系統コード発電所が紐づく計画上の発電所の系統コード
発電所名、受電地点特定番号発電所の名称と受電地点特定番号
提出計画(kWh)計画上の発電所についてOCCTOに提出した値。複数の発電所をまとめた計画上の発電所では、含まれるすべての発電所の行に同じ合計値が繰り返し記載されるため、発電所をまたいで合算しないでください
計画内訳(kWh)提出計画のうち、その発電所自身の内訳
計画種別2つの計画の列の読み方(次の一覧を参照)
実績(kWh)、実績ソースメーターの実績と、確定値か速報値かの区分。発電実績(発電所別)のファイルと同じ内容です

計画種別には、次のいずれかが記載されます。

  • 提出値: 発電所が単独で計画上の発電所になっています。計画内訳は提出計画と同じ値です。
  • 内訳(参考): 発電所が、複数の発電所をまとめた計画上の発電所に含まれています。提出計画はまとめた計画上の発電所の合計値、計画内訳はこの発電所の内訳です。OCCTOには単独の値として提出されていないため、参考値です。
  • 内訳未記録: 発電所が、複数の発電所をまとめた計画上の発電所に含まれていますが、この計画ではこの発電所の内訳が記録されていません。提出計画は記載され、計画内訳は空欄です。
  • 計画対象外: 選択した期間内のどの受理済み計画にも含まれていません。計画の列はどちらも空欄です。
  • 計画なし: その日に有効な受理済み計画がありません。その日のすべての発電所について、計画の列はどちらも空欄です。

その日の受理済み計画にその計画上の発電所が含まれていない場合も、計画の列はどちらも空欄になります。計画種別は変わりません。

計画内訳の決まり方​

Tensor Cloudは、計画を作成する時点で、提出計画と同じ入力データから各発電所の内訳を記録します。エクスポートには、この記録された値が記載されます。後から再計算されることはないため、計画の作成後に予測や取引が更新されても、値は変わりません。

内訳が何を表すかは、計画上の発電所の電力の販売先によって異なります。

  • 相手先のBGへの販売(PPAなど): 提出計画は、含まれる発電所の発電予測の合計です。内訳は、計画の作成時にその発電所に使用した発電予測の値で、1kWh未満は切り捨てられ、0を下回ることはありません。
  • 日本卸電力取引所(JEPX)での販売: 提出計画は、発電予測ではなく、JEPXのスポット市場で販売する電力量に合わせて決まります。内訳は、その電力量のうち、その発電所の分です。計画の作成時に、JEPXの入札・約定のデータで電力量が発電所ごとに割り当てられている場合、内訳はその発電所に割り当てられた電力量に、提出対象の発電所に割り当てられなかった電力量をAC容量に応じて配分した分を加えた値です。このデータがない場合は、AC容量に比例して電力量を配分します。

内訳の記録を開始する前に作成された計画については、当時の入力データから後日、内訳を再現します。再現した内訳は、再現結果が提出計画と完全に一致する場合にのみ記録されます。再現されていない計画や再現できない計画では、計画種別が「内訳未記録」になります。

計画内訳の合計が提出計画と一致しない場合​

計画上の発電所ごと・30分コマごとに、含まれる発電所の計画内訳の合計は提出計画と一致します。差がある場合は、次のいずれかが原因です。

  • BGから外れた発電所がある: ファイルには現在BGに属している発電所のみが記載されるため、外れた発電所の内訳は合計に含まれません。
  • 期間の途中で、計画上の発電所に加わった発電所、または外れた発電所がある: 受理済み計画にその発電所が含まれていなかった日は、提出計画は記載されますが、計画内訳は空欄になります。
  • JEPXで販売する電力量の端数処理: 提出計画は1kWh単位です。JEPXで販売する電力量については、発電所ごとではなく、計画上の発電所ごとに1kWh未満が切り捨てられます。そのため、内訳には小数が含まれることがあり、内訳の合計が1コマあたり1kWh未満の範囲で提出計画を上回ることがあります。さらに、合計をJEPXで販売する電力量に一致させるため、切り捨てによって生じた残りは、エリア内でAC容量が最も大きい計画上の発電所の提出計画に加算されます(その計画上の発電所が一次調整力を応札しているコマでは、同じBGの別の計画上の発電所に加算されます)。その計画上の発電所では、内訳の合計が提出計画を下回ります。
  • 発電予測がマイナス: 相手先のBGへ販売する計画上の発電所では、内訳は0を下回りませんが、提出計画はマイナスの値も含めて切り捨て後の発電予測を合計した値です。そのため、発電予測がマイナスの発電所があると、内訳の合計が提出計画を上回ります。
  • 内訳が記録されていない: 計画種別が「内訳未記録」の行には、計画内訳がありません。

エクスポートでは、差を各発電所に配分することも、調整用の行を追加することもありません。

計画内訳は参考値です

OCCTOに提出されるのは計画上の発電所の値のみであり、インバランスはBG単位で精算されます。計画内訳は、発電所ごとの計画と実績を比較する分析にご利用ください。精算に用いられる値ではありません。