アグリゲーション契約設定
アグリゲーション契約は、ワークスペースで有効化されている場合に利用できます。詳しくは契約についてを参照してください。
アグリゲーション契約の入力画面は2つのセクションに分かれています。一般セクションには契約条件、料金条件、支払条件、運用方針、備考の各タブがあります。運用方針タブは系統用蓄電池の契約でのみ表示されます。関連セクションにはプロジェクトタブがあります。このページでは、各タブをこの順に説明します。
プロジェクトとその条件を含むすべての変更は、保存を押したときにまとめて保存されます。1回の保存が、契約の変更履歴の1件になります。
契約条件
契約条件タブには、契約の相手方、業務の種類、有効期間を入力します。
契約のステータス
選択肢は「ドラフト中」、「押印済み」、「契約期間開始」です。新しい契約は「ドラフト中」で作成されます。
実績収益に計上されるのは「押印済み」と「契約期間開始」の契約のみで、「ドラフト中」の契約では金額は発生しません。一方、PPAのステータスは絞り込みと並べ替えにのみ使用します。
契約名
契約一覧に表示される名称です。これは必須項目で、50文字まで入力できます。ワークスペース内の他のアグリゲーション契約ですでに使用されている名称は使用できません。
契約種別
契約種別によって、料金モデル、初期値、入力画面に表示される項目が決まります。これは必須項目で、次の4種類があります。
| 契約種別 | 料金モデル |
|---|---|
| 太陽光(単独) | サービス料金型 |
| 太陽光(蓄電池併設) | サービス料金型 |
| 系統用蓄電池(低圧) | 成果報酬型 |
| 系統用蓄電池(高圧) | 成果報酬型 |
契約種別を選択すると、次の初期値が設定されます。
| 項目 | 太陽光 | 系統用蓄電池 |
|---|---|---|
| 有効期間 | 1年 | 3年 |
| 精算スケジュール | 翌月通知・翌月末払い | 翌々々月通知・同月末払い |
| 違約金 | なし | 30,000円/月(低圧)、300,000円/月(高圧) |
後から別の契約種別に切り替えると、元の契約種別の初期値のままの項目は、新しい契約種別の初期値に変わります。自分で入力した値はそのまま残ります。
発電事業者(取引先)
契約の対象となるプロジェクトを所有する会社です。これは必須項目で、タイプが「所有者」の協力会社のみ選択できます。協力会社はTensor Cloudの設定にある協力会社タブで管理できます。ドロップダウンの新規追加から作成することもできます。
取引先として契約に登録されている会社は削除できません。
締結日
契約を締結した日付です。これは必須項目で、2016年4月1日〜2049年12月31日の日付を入力できます。受給開始日はプロジェクトごとにプロジェクトタブで設定します。
有効期間
最初の有効期間を1以上の整数の年数で入力します。有効期間の満了後は、更新の設定に従って契約が更新されます。
更新
有効期間満了時の更新方法です。1年ごとに自動更新(デフォルト)または自動更新なしを選択します。
更新拒絶の申出期限
更新を拒絶する場合に、有効期間満了の何ヶ月前までに申し出る必要があるかを指定します。デフォルトは3ヶ月です。
終了日
契約が継続している間は空欄にします。更新拒絶や解約で契約が終了したときに入力します。終了日は締結日より前にはできません。
業務範囲
契約の対象となる業務です。1つ以上の選択が必要です。選択肢は契約種別によって異なり、その契約種別の業務がすべて初期選択されます。業務範囲は記録用で、計算には影響しません。
太陽光の契約の選択肢は次のとおりです。
- 発電計画の作成・提出
- インバランスの供給・受電
- 発電量調整供給契約の契約者
- JEPXスポット・時間前市場での販売
- 環境価値の移転・請求代行
- 環境価値の販売
- 発電側課金の収納代行
- 月次の電力量・収益報告
- 蓄電池の充放電制御(太陽光(蓄電池併設)のみ)
系統用蓄電池の契約の選択肢は次のとおりです。
- JEPXスポット・時間前市場での取引
- 需給調整市場ΔkW
- 需給調整市場 調整kWh
- 余力活用
- 容量市場
違約金の算定単位
この項目と次の項目は、系統用蓄電池の契約でのみ表示されます。違約金は、契約が途中で終了した場合に、有効期間の残存月数に応じて発生します。
- 契約単位(デフォルト):契約全体で1つの違約金を、次の項目に入力します。
- プロジェクト単位:プロジェクトごとに違約金を設定し、各プロジェクトの有効期間の満了までで算定します。違約金はプロジェクトタブで入力します。
違約金
算定単位が契約単位の場合の、有効期間の残存1ヶ月あたりの違約金(円)です。Tensor Cloudは違約金を記録しますが、計算は行いません。
アグリゲーション契約の削除
既存の契約を編集しているときは、契約条件タブの下部にアグリゲーション契約を削除があり、契約を完全に削除できます。
料金条件
料金条件タブでは、発電事業者がサービスに対して支払う料金を設定します。項目は契約種別によって異なるため、先に契約種別を選択してください。金額はすべて税抜です。
サービス料金型(太陽光)
太陽光の契約では、月額の基本料金と、受給電力量1kWhあたりの従量料金を支払います。
- 基本料金:月額の固定料金(円/月)です。基本料金がない場合は0を入力します。デフォルトは0です。
- 基本料金の日割り:オンにすると、最初と最後の月の基本料金を、プロジェクトが契約の対象だった日数で日割り計算します。デフォルトはオフです。
- 基本料金の起算月:基本料金が発生する最初の月で、受給開始月(デフォルト)または締結月を選択します。
- 従量料金単価:受給電力量1kWhあたりの料金(円/kWh)です。必須項目で、初期値はありません。
対象電力量は一般送配電事業者の確定値による受給電力量で、JEPX約定単価で評価します。この2つの設定は変更できず、料金条件カードに表示されます。
成果報酬型(系統用蓄電池)
系統用蓄電池の契約では、取引による純収益に応じた成果報酬を支払います。純収益は、運用収益から電力調達費用等を差し引いた額です。
- 成果報酬率:純収益に対する料率で、0〜100%(小数点以下2桁まで)です。デフォルトは10%です。
- 容量確保契約金額の料率:容量確保契約金額に対する料率です。変更しない限り成果報酬率に連動します。デフォルトは10%です。
- 決済事務手数料:月額の手数料(円/月)で、日割りはありません。デフォルトは500円/月です。
- 運用収益:純収益に含める収益項目です。1つ以上の選択が必要です。JEPXスポット市場の売電、JEPX時間前市場の売電、需給調整市場ΔkW収入、需給調整市場調整kWh収入、余力活用の精算、その他のサービス収入がすべて初期選択されています。
- 電力調達費用等:成果報酬の算定前に差し引く費用項目です。1つ以上の選択が必要です。JEPXでの買電、小売電気事業者からの充電費用・賦課金等、インバランス料金、市場ペナルティ、需給調整市場の入札手数料がすべて初期選択されています。
- 発電事業者負担:成果報酬とは別に発電事業者が負担する費用です。発電側課金と決済事務手数料の両方が初期選択されています。
純収益が0以下の月は報酬が発生せず、損失は発電事業者が負担します。このルールは変更できません。
支払条件
支払条件タブでは、各月の精算の時期を設定します。精算は暦月ごとに行い、kWhと円の数値は小数点以下を四捨五入します。この2点は変更できません。
精算スケジュール
各月の支払通知書を送付する時期です。通知書は通知月の第3営業日までに送付され、支払期日は通知月の末日です。デフォルトは契約種別によって異なります。
- 翌月通知・翌月末払い:太陽光の契約のデフォルトです。
- 翌々月通知・翌々月末払い
- 翌々々月通知・同月末払い:系統用蓄電池の契約のデフォルトです。
消費税率
精算金額に加算して別行で表示する消費税率で、0〜100%(小数点以下1桁まで)です。デフォルトは10%です。
運用方針
このタブは系統用蓄電池の契約でのみ表示され、発電事業者と合意した運用上の制約を記録します。すべて任意項目です。
- サイクルコスト:蓄電池の充放電1kWhあたりの限界費用(円/kWh)で、0〜100,000です。デフォルトは4円/kWhです。
- 最大サイクル数:運用期間全体でのサイクル数の上限です。デフォルトは10,000です。
- SoC範囲:蓄電池を運用するSoCの最小値と最大値(%)です。最小値は最大値より小さくする必要があります。デフォルトは10%と90%です。
- 対象市場:プロジェクトを取引できる市場です。JEPXスポット市場、JEPX時間前市場、一次調整力、二次調整力②、三次調整力①、三次調整力②、容量市場 メインオークションがすべて初期選択されています。
- 運用実績報告項目:月次の運用実績報告に含める項目です。30分コマごとの充放電量、市場ごとの約定結果、ペナルティがすべて初期選択されています。
備考
契約に関するメモを10,000文字まで自由に入力できます。署名済みの書類はファイルタブに保存します。
プロジェクト
プロジェクトタブには、契約の対象となるプロジェクトと、それぞれの条件が表示されます。どの種類のプロジェクトでも追加でき、1つのプロジェクトを複数のアグリゲーション契約の対象にすることもできます。
プロジェクトの追加
追加を押してプロジェクトを選択し、次へを押します。この契約にすでに登録されているプロジェクトは候補に表示されません。続いて、選択したプロジェクトの条件を入力して追加を押します。入力した条件は選択したすべてのプロジェクトに適用されます。
- 受給開始日:プロジェクトが契約の対象となる初日です。系統用蓄電池の契約では運用開始予定日と表示されます。初期値は契約の締結日です。
- 終了日:プロジェクトが契約の対象となる最終日です。契約の対象である間は空欄にします。
系統用蓄電池の契約では、さらに3つの条件があります。
-
有効期間開始日:プロジェクトごとの有効期間の開始日です。受給開始日に連動します。覚書で追加したプロジェクトの場合は、覚書の締結日を入力します。受給開始日が有効期間開始日より前の場合は警告が表示されますが、保存はできます。
-
初期費用区分と初期費用の金額:月次精算には含めず、別途請求する一時的な費用です。Tensor Cloudは記録のみ行い、請求は行いません。区分を選択すると通常の金額が入力され、変更することもできます。
区分 通常の金額 高圧・EMS連携済み 1,000,000円(高圧のデフォルト) 低圧・EMS連携済み 300,000円(低圧のデフォルト) EMS未連携 3,500,000円 なし 0円 -
違約金:違約金の算定単位がプロジェクト単位の場合のみ、このプロジェクトの有効期間の残存1ヶ月あたりの違約金を入力します。初期値は契約種別のデフォルトです。
プロジェクトの条件の編集
行をクリックすると、そのプロジェクトの条件を編集できます。複数のプロジェクトをまとめて編集するには、選択して選択した項目を編集を押します。選択したプロジェクト間で値が異なる項目には複数の値と表示され、空欄のままにすると各プロジェクトの値が維持されます。
条件列には、条件が初期値と異なるプロジェクトや、条件が不足しているプロジェクトが表示されます。
- 個別条件:プロジェクト独自の有効期間開始日、区分の金額と異なる初期費用、またはプロジェクト独自の違約金が設定されています。
- 条件が不足:必須の条件が入力されていません。契約種別や違約金の算定単位を変更した後などに表示されます。
プロジェクトの削除
プロジェクトを選択して削除を押すか、行のメニューから削除します。プロジェクトを削除すると、過去の月も含めて契約から外れます。契約の対象だった期間を残す場合は、代わりに終了日を設定してください。
プロジェクト自体が削除された場合、その日に契約の対象であったプロジェクトはその日で終了し、まだ受給開始前のプロジェクトは契約から外れます。