はじめましょう!
これは、当社の主力製品であるTensor Cloudの紹介です。私たちは、グローバルなエネルギー転換の一翼を担うことを目指しています。また、IPP、投資家、再生可能エネルギーの需要家が協調して、再生可能エネルギープロジェクトを管理し、効率的に運用することができるようにする、Tensor Cloudの可能性に、私たちと同じようにワクワクしていただければ幸いです。
Tensor Cloudとは?
Tensor Cloudを使用すると、再生可能エネルギープロジェクトの経済的・技術的パフォーマンスを予測、測定、管理することができます。Tensor Cloudは、再生可能エネルギープロジェクトの開発および運用フェーズにおける、多くのタスクを簡略化または自動化します。その主要なタスクには以下が含まれます。
主要な機能は以下の通りです:
- 太陽光および蓄電池プロジェクトの長期的な技術経済シミュレーション
- 30分ごとに更新される最大14日間の太陽光発電量予測
- 蓄電池の充放電スケジュールを最適化及び蓄電池の制御
- JEPXの翌日取引計画の作成
- 発電計画、売電計画、調達計画をOCCTOへ提出
- 市場および電力網データへのアクセス
Tensorクラウドはスケーラビリティを念頭に置いて構築されており、数百または数千の分散型プロジェクトから成る大規模なポートフォリオにも特に適しています。たとえば、新しい太陽光発電所をTensor Cloudに追加すると、30分以内に機械学習モデルを用いた発電予測を得ることができます。
Tensor Cloudが存在する理由
我々の目標は、グローバルで再生可能エネルギーの展開速度を高めることです。再生可能エネルギーの開発者、コンサルタント、運用および財務の専門家としての経験を通じて、遅く、閉鎖的で、断片的なソフトウェアが再生可能エネルギー業界における主要なボトルネックであることを実感しました。最先端の技術に基づくオープンプラットフォームを提供し、透明性のある価格設定を行うことで、世界のエネルギー転換を大幅に加速できると信じています。Tensor Cloudは、展開速度とポートフォリオのスケーラビリティを向上させるための基盤です。
Tensor Cloudはどのように機能するのでしょうか?
簡単に言うと、Tensor Cloudは、建設される前にプロジェクトのデジタルツインを作成します。プロジェクトの運転期間が終了するまで、このデジタルツインに、PPA契約条件、詳細な技術仕様、市場の想定、リアルタイムの運用データなど、より多くの情報を追加することができます。
プロジェクトの開発段階では、異なる市場条件、契約条件、または併設された蓄電池など他の再エネ資産と接続した場合に、プロジェクトやその他の資産ががその生涯にわたってどのように機能するかをシミュレートすることができます。このシミュレーションの結果は、投資家、PPAの需要家、その他の外部関係者とわずか数クリックで共有できます。
プロジェクトを建設し、送配電網に接続した後は、Tensor Cloudを使用して、予測、規制当局への報告、エネルギー取引など、プロジェクトの運用のあらゆる側面をシームレスに管理できるようになります。
Tensor Cloudは、プロジェクトからリアルタイムの発電データを取り込んで保存し、実際のパフォーマンスと予測されたパフォーマンスを常に比較できるようにします。また、当社の機械学習アルゴリズムは、このデータを活用して予測精度をさらに高め、機器の故障の早期警告を提供します。
Tensor Cloudでは、FIT認定を受けた太陽光プロジェクトや風力プロジェクト、すでに系統連系されているプロジェクトも追加することができます。
構成要素
プロジェクト、PPA、シナリオは、Tensor Cloud上であなたのポートフォリオを構成する基本的な要素です。これらの構成要素は、お好みで追加、編集、削除することができます。
プロジェクト
Tensor Cloudのプロジェクトは、共通の電力網接続ポイントを共有する、太陽光発電システム、蓄電池、または負荷などのコンポーネントの集合体です。
SPC
特別目的会社(SPC)は、再生可能エネルギーのプロジェクトを所有・運営するための法人です。SPCは、プロジェクトを所有者の他の事業活動から切り離す目的で設立されます。Tensor Cloudでは、プロジェクトをSPC単位でまとめることで、一括して財務パフォーマンスをシミュレーションすることが可能です。Tensor CloudのSPC機能では、SPCの負債および株式構造を詳細にモデル化でき、大規模ポートフォリオの財務モデリングを支援します。
PPA
Tensor Cloudでは、再エネ電力の買い手と、電力の売り手やプロジェクトの所有者の間で結ばれる契約である電力購入契約(PPA)を簡単に作成・管理することができます。PPAには、数百件ものプロジェクトを1つの契約に束ねて登録することも可能です。Tensor Cloudでは、単一のプロジェクトだけでなく、多くのプロジェクトで発電された電気を使ったPPAの財務パフォーマンスもシミュレーションすることができます。PPAの条件を変更すると、接続されたすべてのプロジェクトの財務パフォーマンスの算定結果も自動的に更新されます。
BG
Tensor Cloudは発電所や蓄電池の運用管理にも対応しているため、プラットフォーム上でバランシンググループを作成・管理できます。Tensor Cloudはバランシンググループの情報を活用し、プロジェクトの自動取引とバランシングを可能にします。
シナリオ
Tensor Cloud上のシナリオには、将来のマクロ経済やエネルギー市場の発展に関する仮定が含まれています。電力価格、インフレ率、出力抑制率など、資産価値に関わる外部環境に関する仮定を作成できます。将来について完全にカスタム化した仮定を作成することが可能です。Tensor Cloudには、政府省庁や業界団体から公開されているデータに基づいて作成された、デフォルトシナリオが用意されています。同じプロジェクトを異なるシナリオでシミュレーションし、結果を比較することで、異なる市場環境でのパフォーマンスの分析が可能です。
シナリオはいくつでも作成できますが、各プロジェクトに割り当てることができるシナリオは1つだけです。シナリオを変更すると、関連するすべてのプロジェクトのシミュレーション結果が変更されます。
Tensor Cloudには、作成時にすべてのプロジェクトに割り当てられるデフォルトのシナリオがあります。