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プラットフォーム概要

このページでは、Tensor Cloudの機能、開発の背景、プラットフォームで扱う構成要素を紹介します。Tensor Cloudは、IPP、投資家、再生可能エネルギーの需要家が、互いに連携しながら再生可能エネルギーのポートフォリオを管理するために利用されています。

Tensor Cloudとは?​

Tensor Cloudは、再生可能エネルギーのポートフォリオを財務面と運用面の両方から管理するWebプラットフォームです。デベロッパー、アセットマネージャー、O&M事業者、市場運用・取引チーム、レンダー、エクイティ投資家などが利用し、同じデータを1か所で共有しながら業務を進められます。

現在対応しているのは、太陽光発電所と蓄電池です。水力発電所とバイオマス発電所も、ワークスペースで有効化されている場合に利用できます。有効化については Tensorにお問い合わせください。プロジェクトごとのデジタルツインに加えて、ポートフォリオを構成するPPA、SPC、バランシンググループもモデル化できます。

Tensor Cloudは、再生可能エネルギープロジェクトの開発、ファイナンス、運用の各フェーズで発生する業務の多くを簡略化または自動化します。そのため、少人数のチームでも大規模なポートフォリオを管理でき、繰り返し作業にかかる時間を減らせます。

主な機能は以下のとおりです。

  • 太陽光および蓄電池プロジェクトの長期的な技術経済シミュレーション
  • 1日最大10回更新される最大14日間の太陽光発電量予測
  • 蓄電池の充放電スケジュールの最適化
  • JEPXスポット市場の取引計画の作成と入札の自動送信
  • EPRXへの需給調整市場の応札の送信
  • 発電計画、販売計画、調達計画の一般送配電事業者(TSO)への提出(OCCTO経由)
  • 市場データおよび系統データへのアクセス

Tensor Cloudは、数百から数千の分散型プロジェクトから成る大規模なポートフォリオを想定して構築されています。たとえば、新しい太陽光発電所を追加すると、次回の予測実行から発電量予測が利用できます。機械学習モデルの学習に十分な実測データがそろうまでは、物理シミュレーションに基づく予測となります。

Tensor Cloudが存在する理由​

私たちは、世界中で再生可能エネルギーの導入をより速く進めたいと考えています。再生可能エネルギーのデベロッパー、コンサルタント、運用や財務の専門家として働くなかで、動作が遅く、閉鎖的で、互いに連携しないソフトウェアが業界の足かせになっていることを実感しました。最新の技術に基づくオープンなプラットフォームを透明性のある価格で提供すれば、エネルギー転換を大きく加速できると考えています。Tensor Cloudは、チームがより速く導入を進め、ポートフォリオを拡大できるようにするためのプラットフォームです。

Industry state

Tensor Cloudの仕組み​

Tensor Cloudは、お客様のプロジェクトポートフォリオのデジタルツインを作成します。このデジタルツインには、PPAの契約条件、詳細な技術仕様、市場の想定、リアルタイムの運用データなどの情報を追加できます。監視システムとTensor Cloudを接続するなどして自動的に追加される情報もあれば、プラットフォームへのアップロードや直接入力で追加する情報もあります。

開発段階では、異なる市場条件や契約条件のもとで、あるいは併設蓄電池など他のプロジェクトと接続した場合に、プロジェクトが運転期間を通じてどのような成果を上げるかをシミュレーションできます。シミュレーション結果は、投資家、PPAの需要家、その他の外部関係者と数クリックで共有できます。

プロジェクトの建設と系統連系が完了した後は、発電量予測、規制当局への報告、電力取引など、日々の運用にTensor Cloudを利用できます。

Tensor Cloudは、プロジェクトからリアルタイムの発電データを取り込んで保存するため、実績と予測をいつでも比較できます。当社の機械学習モデルは、このデータを活用して予測精度を高め、機器の故障の兆候を早期に知らせます。

Tensor Cloudは主に、FIPのプロジェクトやPPAの大規模な開発、ファイナンス、管理を対象としていますが、長年稼働しているFIT認定のプロジェクトも登録して管理できます。

構成要素​

プロジェクト、SPC、PPA、BG、シナリオは、Tensor Cloud上のポートフォリオを構成する基本的な要素です。これらは必要に応じて追加、編集、削除できます。

プロジェクト​

Tensor Cloudのプロジェクトは、共通の系統接続点を持つ、太陽光発電システム、蓄電池、需要家、水力・バイオマス発電所などのコンポーネントの集合です。

SPC​

特別目的会社(SPC)は、再生可能エネルギーのプロジェクトを所有・運営する法人で、プロジェクトを所有者の他の事業から切り離す役割を持ちます。Tensor Cloudでは、プロジェクトをSPC単位でまとめて財務パフォーマンスを一括でシミュレーションし、各SPCの負債と資本の構成を詳細にモデル化できます。これにより、大規模ポートフォリオの財務モデリングを支援します。

PPA​

電力購入契約(PPA)は、再エネ電力の買い手と、その電力を発電するプロジェクトの売り手または所有者との間で結ばれる契約です。Tensor CloudではPPAを作成・管理でき、1つのPPAに数百件のプロジェクトを含めることもできます。個々のプロジェクトだけでなく、数百件のプロジェクトから電力を供給する大規模なポートフォリオもシミュレーションできます。PPAの条件を変更すると、紐付けられたすべてのプロジェクトの財務パフォーマンスの算定結果も変わります。

BG​

Tensor Cloudは発電所や蓄電池の運用にも対応しているため、プラットフォーム上でバランシンググループを作成・管理できます。Tensor Cloudはバランシンググループの情報を使って、プロジェクトの取引とバランシングを自動で行います。

シナリオ​

Tensor Cloudのシナリオには、今後のマクロ経済やエネルギー市場の動向に関する想定が含まれます。電力価格、インフレ率、出力抑制率など、プロジェクトの価値を大きく左右する要素が対象です。想定は完全にカスタマイズして作成することも、政府省庁や業界団体の公開データに基づく組み込みの想定を使うこともできます。

シナリオはいくつでも作成できますが、各プロジェクトに割り当てられるシナリオは一度に1つだけです。シナリオを変更すると、そのシナリオが割り当てられたすべてのプロジェクトのシミュレーション結果が変わります。異なる市場環境でのパフォーマンスを確認するには、同じプロジェクトを異なるシナリオでシミュレーションし、結果を比較してください。

Tensor Cloudにはデフォルトのシナリオがあり、新しいプロジェクトには作成時にこのシナリオが割り当てられます。