JEPXスポット取引
JEPXトレーディング画面では、ワークスペース内の対象となるすべてのプロジェクトについて、JEPXスポット市場への入札を提出し、その状況を管理できます。サイドナビゲーションの収益 > JEPXから開きます。入札量はTensor最適化モデルから直接取得され、提出前に個別の入札を編集することもできます。Tensor CloudはAPI連携を通じて入札をJEPXに送信し、オークションの約定後に結果を自動で取得します。
JEPXとのAPI連携はワークスペースごとにTensorが設定し、JEPXによる手動の承認が必要です。この画面を利用する前に、上部のナビゲーションバーにある「サポート」ボタンからTensorにお問い合わせください。登録手続きをご案内し、ワークスペースに登録された受渡契約コードを確認します。
受渡日の選択
画面右上の日付ピッカーで受渡日を選択します。ピッカー横の矢印(またはKキーとJキー)で前日・翌日に移動できます。入札は受渡日の10日前から、JEPXスポット市場の締切である受渡前日10時(JST)まで提出できます。締切を過ぎた日付では、「入札する」ボタンは表示されません。過去の日付には最終的な約定結果(市場価格と約定量)が表示されるため、同じ画面で過去の日付を監査できます。
スポットタブ
スポットタブがメインビューです。選択した受渡日のうち、入札のある30分単位の時間帯をエリアごとに一覧表示します。ワークスペースにJEPX取引の対象となるプロジェクトがない場合は、代わりに「このワークスペースには、対象となるプロジェクトがありません」と表示されます。
エリアごとのセクション
JEPXへの入札はエリア単位で行われます。同じエリア内に複数の蓄電池プロジェクトがある場合は、充放電量が合算され、コマあたり1件の入札にまとめられます。各エリアは折りたたみ可能なセクションとして表示され、エリア名の横にはステータスのサマリーが表示されます。
- エリア内に存在するステータスごとの入札件数(例: 12 約定、2 一部約定)
- 未入札(その日付にまだ入札がない場合)
各エリア名の横にある「履歴を見る」ボタンをクリックすると、そのエリアで絞り込まれた履歴タブが開きます。「入札する」ボタンをクリックすると、そのエリアの入札ダイアログが開きます(入札の提出を参照)。
入札テーブル
エリアを展開すると、入札のある各時間帯が1行ずつ表示されます。
| 列 | 説明 |
|---|---|
| スロット | 30分単位の受渡時間帯(例: 09:30–10:00) |
| 種別 | 売(放電)または買(充電) |
| ステータス | 入札の現在の状態(ステータスを参照) |
| 入札量 (MW) | JEPXに提出した数量 |
| 入札価格 (円/kWh) | JEPXに提出した指値価格 |
| 約定量 (MW) | オークション約定後の確定数量 |
| 市場価格 (円/kWh) | 時間帯の約定価格 |
| 提出者 | 提出を行ったユーザー、または自動取得の場合はSystem |
| 更新日時 | 最新の変更が行われた日時 |
入札のない時間帯はテーブルに表示されません。画面幅が狭い場合、「提出者」列と「更新日時」列は非表示になります。各行の操作メニューにある「履歴を見る」から、その時間帯で絞り込まれた履歴タブを開けます。
時間帯詳細パネル
時間帯の行をクリックすると、画面右側に詳細パネルが開きます。パネルには、現在の入札値、提出者、タイムスタンプ付きの変更履歴が表示され、その時間帯について誰が、いつ、何を提出したかを確認できます。変更履歴には、たとえばオークション約定後に時間帯が入札から約定に遷移した時点も含まれます。
入札の提出
入札はエリアごとに提出します。エリアの横にある「入札する」をクリックすると、入札ダイアログ(JEPX新規入札、当該日付に入札がすでにある場合はJEPX入札編集)が開きます。ダイアログには受渡日の48コマすべてが、コマごとに売りと買いの2行で表示されます。
| 列 | 説明 |
|---|---|
| スロット | 30分単位の受渡時間帯 |
| 種別 | 売または買 |
| 発電計画量 (MW) | 発電計画の数量(新規入札時) |
| 前回入札量 (MW) | 既存の入札の数量(編集時) |
| 入札量 (MW) | 提出する数量。発電計画の値があらかじめ入力されています。編集時は*最新入札量 (MW)*と表示され、最新の発電計画の値が入力されます |
| 入札価格 (円/kWh) | 提出する指値価格 |
「ゼロを非表示」トグル(初期状態でオン)は、参照数量と入札量がともに0の行を非表示にします。「JEPXへ入札を送信」をクリックすると提出されます。
デフォルトでは、選択した受渡日の入札量はTensor最適化モデルから取得され、執行が保証される指値価格で提出されます。
- 売り入札(放電時間帯): SELL-LIMIT 0.01円/kWh。JEPXで認められている最低価格です。
- 買い入札(充電時間帯): BUY-LIMIT 200円/kWh。JEPXで認められている最高価格です。
これらの価格により、売り入札・買い入札ともに、常にその時間帯のJEPX約定価格で取引されます。
入札を提出すると、Tensor Cloudはそのエリアと受渡日のすべての時間帯を1回の操作でJEPXに送信します。入札量はJEPXの最小入札単位である0.1 MWに切り下げられます。入札量が0の時間帯は入札されず、その時間帯の既存の入札は削除されます。対象時間帯のステータスは入札に変わり、オークションが約定すると(翌日受渡しの場合は10時10分(JST)頃)、結果が自動的に取得され、各時間帯が約定、一部約定、不成立のいずれかに更新されます。
買い入札には、そのエリアに自社管理の需要BGがあり、系統から充電できる蓄電池を持つプロジェクトが1件以上割り当てられている必要があります。条件を満たさない場合、提出はエラーメッセージとともに拒否されます。
手動での上書き
特定の時間帯でモデルの計画と異なる値を提出するには、提出前に入札ダイアログで該当時間帯の入札量と入札価格を編集します。価格はJEPXの範囲である0.01〜200円/kWhに制限されます。手動で入力した内容は、選択した受渡日における当該時間帯のモデル出力を上書きします。
再最適化後の再提出
入札の提出後にTensor最適化モデルが新しい計画を出力した場合、JEPXの締切までであればいつでも再提出が可能です。もう一度「入札する」をクリックすると、ダイアログに前回の入札量と最新の計画量が並べて表示され、前回の入札価格が引き継がれます。再提出を行うと、JEPX上のそのエリアの受渡日の入札が1回の操作で置き換えられます。以前の提出内容は、時間帯詳細パネルと履歴タブで引き続き確認できます。
自動取引
ワークスペースで自動入札(オートパイロット)が有効な場合、Tensor Cloudが土日祝日を含めて毎日1回、お客様に代わってJEPXスポット市場へ入札を提出します。毎日の実行は8時1分(JST)に始まり、翌受渡日(D+1)の入札を10:00(JST)のゲートクローズ前に送信します。入札は最新の予測と最適化モデルから有効な各エリアについて作成され、入札の提出で説明した指値価格を使うため、市場のシステムプライスで約定します。自動入札による提出は、Systemとして本画面に表示されます。
自動入札の有効化
自動入札は、ワークスペースごとにJEPX連携設定で構成します。「自動入札を有効にする」マスタースイッチと、「自動送信するエリア」の選択があります。マスタースイッチと対象エリアの両方が有効な場合にのみ、当該エリアで提出が行われます。これにより、一部のエリアを自動化し、他のエリアは手動のままにできます。JEPX連携が有効である必要があり(会員IDはTensorが設定します)、自動送信する各エリアには受渡契約コードの登録が必要です。コードが未登録のエリアは、コードを登録するまで送信されません。
手動と自動
自動入札が有効な場合、タブの横に「自動入札」チップ(一部のエリアのみ有効な場合は「一部自動入札」)が表示され、設定へのリンクが含まれます。自動送信の対象となる各エリアには、エリア名の横に自動入札アイコンが表示されます。
自動入札が有効なエリアでは、本画面から手動で入札を提出できません。手動に戻すには対象エリアの自動入札をオフにします。手動入札はすぐに再び利用できるようになります。上記で説明した手動での編集・上書き・再提出は、手動で運用するエリアに適用されます。
提出する内容
有効化された各エリアについて、自動入札は受渡日に対する最適化モデルの発電計画を読み取り、各30分コマに計画発電量の売り入札を提出します。入札量はJEPXの最小単位である0.1 MW(50 kWh)に切り下げられます。計画で蓄電池を系統から充電する場合は、計画充電量に託送の損失分を上乗せし、最小単位に切り上げた量で買い入札も行います。買い入札には、手動の買い入札と同じ需要BGの条件が適用されます。取引対象のないコマは未提出のままとなります。提出は1日1回・エリアごとに行われ、日中に再提出することはありません。
通知
ゲートクローズまでに送信を完了できなかった場合のみ、アプリ内通知とメールでお知らせします。送信が成功した場合の通知はありません。また、エラーにならずに実行がスキップされることもあります。たとえば、そのエリアで自動入札がオフの場合、受渡契約コードが未登録の場合、その日に取引対象がない場合です。自動入札はお客様に代わって入札を送信しますが、JEPX取引の責任はお客様にあります。
ステータス
入札は以下の状態を遷移します。
| ステータス | 意味 |
|---|---|
| 保留中 | Tensor Cloud内に存在するが、JEPXにはまだ提出されていない状態 |
| 入札 | JEPXに送信され、オークションに受領された状態 |
| 約定 | JEPXで入札量の全量が約定価格で約定した状態 |
| 一部約定 | JEPXで入札量を下回る数量で約定した状態 |
| 不成立 | オークションで約定しなかった状態 |
| 送信エラー | JEPXへの入札の送信に失敗した状態 |
ステータスの横の種別バッジは、売または買を示します。
履歴タブ
履歴タブには、選択した受渡日の入札に対するすべての変更が新しい順に表示されます。各エントリには、時間帯、種別、エリア、変更内容(例: 入札 → 約定 1.5 MW @ 12.34 円/kWh、約定量と約定価格を表示)、変更を行った実行者(ユーザー、または自動取得の場合はSystem)、変更時刻が表示されます。
左側のフィルターでリストを絞り込めます。
- スロット:特定の受渡時間帯に絞り込み
- エリア:特定のエリアに絞り込み
- 種別:売 / 買
- 変更種別:新規作成 / 削除 / ステータス変更 / 数量変更
各フィルター項目の横の件数は、選択中の日付で該当する変更の数です。複数のフィルターはAND条件で組み合わされます。たとえば、「売」と「ステータス変更」を選択すると、売り入札に対するステータス変更のみが表示されます。