SPCの設定
SPCの入力画面は、新規作成時も既存のSPCの編集時も同じです。次の3つのセクションに分かれています。
- 法人:法人情報タブ
- 財務情報:資本、分配、負債、費用、税金の各タブ
- 関連:プロジェクトタブ
このページでは、各タブをこの順に説明します。
法人情報
このタブには、法人の基本情報を入力します。通常は会社の登記書類に記載されている内容です。
法人タイプ
日本では、SPCは株式会社(KK)として、あるいはより一般的には、いわゆるGK-TK構成の合同会社(GK)として設立されます。GK-TK構成はGKの特殊な形態で、GKの資産とGKの負債を分離するために用いられ、日本で最も一般的なSPCの形態です。そのため、Tensor Cloudで新しいSPCを作成する際の法人の種類のデフォルトは合同会社です。もう1つの選択肢は株式会社です。
法人名
法人名を日本語と英語で入力します。日本語の法人名は必須で、他のSPCですでに使用されている法人名は使用できません。英語の法人名は任意です。ここで入力した法人名は財務諸表とSPCリストに表示されます。
会計年度
必須項目の事業年度で、SPCの会計年度の開始月を選択します。通常はSPCの設立月です。SPCの財務諸表は、この開始月を基準に作成されます。
法人番号
任意項目の法人番号に、SPCの法人番号を入力します。法人番号は、日本の各法人に割り当てられた固有の13桁の番号です。入力チェックの際、ハイフンは無視されます。法人番号は国税庁法人番号公表サイトで会社名を検索すると確認できます。
設立日
必須項目の設立日に、SPCが登記された日付を入力します。通常はSPCが設立された日付です。
SPCを削除
既存のSPCを編集している場合、法人情報タブの下部にあるSPCを削除ボタンでSPCを削除できます。SPCリストの各行にある削除からも削除できます。SPCの削除は取り消せませんが、SPCに含まれるプロジェクトは削除されません。
財務情報
財務情報セクションには、SPCの資本、分配の設定、負債、費用、税金を入力します。Tensor Cloudは、これらの入力をもとにSPCの財務諸表を作成します。
資本
資本リストには、SPCに対するすべての出資が1行ずつ含まれます。リストは最初は空です。リスト上部の行を追加をクリックすると出資を追加できます。各出資には出資者、金額、出資日の入力が必須です。リストの下に資本合計が表示されます。
分配割合
分配の設定は、株主への配当金または匿名組合出資者への分配金の計算に使用されます。
- 支払い頻度:株主または匿名組合出資者への支払い頻度。年間(デフォルト)または半年から選択します。
- 支払い月:分配の支払月。必須です。
- 分配割合:損益のうち匿名組合出資者に分配される割合(0〜100%)。必須です。
負債
負債リストには、SPCが借り入れたすべての負債(ローン)が1行ずつ含まれます。リストは最初は空です。リスト上部の行を追加をクリックすると負債を追加できます。リストの下に負債合計と負債比率が表示されます。
負債設定
負債設定ダイアログの一般タブには、次の必須項目があります。
- 概要、金額、レンダー
- 返済頻度:月払い、四半期払い、四半期払い(SPC事業年度)、半年払い、半年払い(SPC事業年度)、年払い、年払い(SPC事業年度)
- 調達日:返済開始日以前の日付
- 返済開始日と返済終了日:返済終了日は返済開始日より後である必要があります
金利タブでは金利の種類を設定します。固定(デフォルト)の場合は1つの金利を入力します。変動の場合は、返済開始日から数えた月ごとに適用される金利のリストを入力し、各金利の間は段階的に補間されます。変動金利には最低1件の入力が必要です。
ターゲットDSCR
SPCが目標とする元利金返済カバー率(DSCR)を入力します。この項目は任意で、1〜5の値を入力できます。ターゲットDSCRはSPCに保存されますが、作成される結果には影響しません。現在の財務諸表は、すべての負債を負債リストに入力された返済スケジュールに基づいてモデル化するためです。
SPC運営費用
費用タブでは、個別のプロジェクトではなく、法人としてのSPCに属する費用を管理します。代表的なSPCレベルの費用は次のとおりです。
- 会計費用:簿記、財務報告、会計サービス
- 法務費用:法律顧問、契約審査、コンプライアンスサービス
- ソフトウェア費用:SPC管理ツールのサブスクリプション料金とライセンス費用
- デューデリジェンス費用:資産の取得と評価にかかる費用
- プロフェッショナルサービス費用:税理士、監査人、ビジネスコンサルタント
- 開業費:SPC設立時の初期費用
- その他SPC営業費用:上記のいずれにも該当しないSPCレベルの費用
勘定科目のリストには、勘定科目表のSPCレベルの費用勘定科目がすべて含まれるため、支払利息、一般管理費、借入関連費用、雑支出、アップフロントフィ、法人税、法人税調整額も選択できます。
費用を追加
項目を追加をクリックすると費用を追加できます。次の項目はすべて必須です。
- 支払日:費用が支払われる日。2000年1月1日〜2065年12月31日の範囲で指定します。
- 費用項目:費用の内容がわかる名称
- 勘定科目:上記のリストから選択する費用勘定科目
- 消費税:費用に適用される消費税率。デフォルトは10%です。
- 金額(税抜):税抜の費用金額(円)
費用リストの管理
費用リストはどの列でも並べ替えられます。勘定科目で並べ替えると、費用をカテゴリー別にまとめられます。デフォルトでは支払日順に並びます。費用を削除するには、リストで1行以上を選択します。画面下部にフローティングアクションボタンが表示され、選択した行数と削除ボタンが表示されます。
税金設定
税金タブでは、電気事業税、法人税、固定資産税を設定します。
電気事業税
電気事業税(画面上の表記は事業税)は、収入割と所得割の2つで構成され、どちらもSPCの財務諸表で計算されます。
収入割税率
電気の売上収入に適用される年間税率を収入割率にパーセンテージで入力します。デフォルトは0.75%です。収入割は、SPCの電気売上収入の合計に基づいて計算されます。
所得割税率
課税所得に適用される年間税率を所得割率にパーセンテージで入力します。デフォルトは1.85%です。所得割は、経費と減価償却を差し引いた後のSPCの課税所得に基づいて計算されます。
繰越欠損金上限
繰越欠損金控除限度額で、各年の課税所得のうち過去の欠損金で相殺できる上限の割合を設定します。デフォルトは100%で、過去の欠損金をすべて当期の利益と相殺できます。
計上方法
年間の事業税費用の計上方法を選択します。
- 支払時計上(デフォルト):中間・確定の支払月に計上します。
- 月次(AETR):年間見積実効税率(AETR)により、会計年度を通じて平準化して計上します。
法人税
実効税率
法人税、地方法人税、住民税を合算した税率を入力します。デフォルトは28%です。
欠損金の取扱い
欠損金を翌期以降に繰り越して将来の利益と相殺するか(翌期繰越、デフォルト)、当期内に処理するか(当期処理)を選択します。
固定資産税
SPCが所有するプロジェクトの固定資産税を設定します。
税率
年間の固定資産税率を設定します。税率は対象資産の減価償却後の価額に適用されます。デフォルトでは標準税率のチェックボックスが選択されており、標準税率1.4%が適用されます。チェックを外すと任意の税率を入力できます。
計上方法
年間の固定資産税費用の計上方法を選択します。
- 法定方式(デフォルト):1月1日に評価し、設定した支払月に計上します。支払月は4月〜翌3月の順に表示されます。
- 会計年度按分:SPCの会計年度の開始時に評価し、年間額を12か月に均等に計上します。支払月はSPCの会計年度開始月から順に表示されます。
支払頻度
固定資産税を支払う月を支払月で選択します。デフォルトの支払月は6月、9月、12月、2月です。
SPCにプロジェクトを追加する
追加ボタンでSPCにプロジェクトを追加します。プロジェクトを外すには、対象のプロジェクトを選択して削除ボタンをクリックします。1つのプロジェクトが所属できるSPCは1つだけのため、他のSPCに所属しているプロジェクトは追加の候補に表示されません。