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一括アップロード

一括アップロードを使用すると、1つのExcelテンプレートから多数のプロジェクトをまとめて作成できます。Tensor Cloudで1件ずつ追加する代わりに、ポートフォリオ全体を一度に取り込めます。テンプレートは太陽光、蓄電池、水力、バイオマス、需要家の各設備に対応しており、1行で複数の設備を組み合わせた複合プロジェクトを作成することもできます。

note

一括アップロードはプロジェクト構成のインポートのみを対象としています。財務データ(CAPEX、運用支出/OPEX、収益)、過去発電実績、需給管理グループへの割り当て、PPAへの割り当てはテンプレートには含まれていません。これらはインポート後に既存の機能を使用して設定してください。

はじめに

プロジェクト一覧を開き、画面右上の「新規追加」ボタンの隣にあるドロップダウンを開いて、「プロジェクトインポート」を選択します。インポート画面では次の操作ができます。

  • テンプレートをダウンロード:画面下部の「テンプレートをダウンロード」ボタンをクリックすると、ヘッダー、ドロップダウン、入力例シートを含む空のExcelテンプレートを取得できます。
  • 入力済みテンプレートをアップロード:ファイルをアップロードエリアにドロップするか、「クリックして選択」からファイルブラウザでファイルを指定します。

新規ポートフォリオを取り込む場合は、テンプレートをダウンロードして入力したうえで、同じ画面に戻ってアップロードしてください。

Excelテンプレート

テンプレートは標準的なExcelファイル(.xlsx)で、4つのシートで構成されています。

  • プロジェクトインポート (Project Import):データ入力シートです。1行につき1プロジェクトのデータを入力し、日本語のヘッダーの下に英語の項目名が併記されており、系統エリアにはドロップダウンによる入力規則が設定されています。
  • 入力例 (Examples):太陽光のみ、太陽光+蓄電池、水力、バイオマス、太陽光+蓄電池+需要家の複合プロジェクトといった、代表的な構成のサンプル行5件を掲載しています。
  • 使い方 (Instructions JP) および Instructions (EN):各セクション、検証ルール、インポート時のデフォルト値を解説する参照用シートです。日本語と英語で同じ内容が掲載されています。

データ入力シートのすべてのセルはテキスト形式に設定されています。この設定は変更しないでください。Excelによる日付、先頭ゼロ、指数表記などへの自動変換を防ぎ、アップロード時の検証エラーを回避するためのものです。

1ファイルあたり最大1,000行まで送信できます。これを超えるポートフォリオを取り込む場合は、複数のファイルに分割し、順番にアップロードしてください。

データ入力シートの構成

データ入力シートでは、列が色分けされた6つのセクションにグループ化されています。

  • プロジェクト (Project):すべてのプロジェクトに共通する項目
  • 太陽光 (Solar)蓄電池 (Battery)水力 (Hydro)バイオマス (Biomass)負荷 (Load):設備ごとの項目

各行は1つのプロジェクトを表します。単一の設備からなるプロジェクトを作成する場合は、プロジェクトの共通項目と該当する設備セクションのいずれか1つを入力してください。複合プロジェクト(例:太陽光と蓄電池を併設したサイト、または太陽光・蓄電池・需要家を組み合わせたサイト)を作成する場合は、共通項目と該当するすべての設備セクションを入力します。組み合わせのルールは複合プロジェクトを参照してください。

項目リファレンス

プロジェクトの共通項目

#項目(日本語)項目(英語)形式必須
1プロジェクト名nameテキストはい
2緯度latitude数値はい(自治体名による代替可 — 住所からのジオコーディングを参照)
3経度longitude数値はい(自治体名による代替可 — 住所からのジオコーディングを参照)
4自治体名locationName日本語の住所
5系統エリアgridAreaドロップダウン(9エリア)はい
6受電地点特定番号locationIdテキスト
7系統コードgridCodeテキスト
8契約識別番号2contractClassificationNumber2テキスト
9系統連系日gridInterconnectionDateyyyy/mm/dd
10系統連系容量 (kW)siteAcCapacity正の数値

有効な系統エリアは以下の9エリアです:北海道、東北、東京、中部、北陸、関西、中国、四国、九州。

太陽光設備

項目(日本語)項目(英語)形式
太陽光CODsolarCodyyyy/mm/dd
太陽光運転終了solarEndOfLifeyyyy/mm/dd
太陽光パネル容量 (kWp)solarDcCapacity正の数値
太陽光パワコン容量 (kW)solarAcCapacity正の数値

太陽光設備を作成する場合は、4項目すべてが必須です。

蓄電池設備

項目(日本語)項目(英語)形式
蓄電池CODbatteryCodyyyy/mm/dd
蓄電池運転終了batteryEndOfLifeyyyy/mm/dd
蓄電池容量 (kWh)batteryEnergyCapacity正の数値
蓄電池出力 (kW)batteryPowerCapacity正の数値

蓄電池設備を作成する場合は、4項目すべてが必須です。

水力設備

項目(日本語)項目(英語)形式
水力CODhydroCodyyyy/mm/dd
水力運転終了hydroEndOfLifeyyyy/mm/dd
水力AC容量 (kW)hydroAcCapacity正の数値

水力設備を作成する場合は、3項目すべてが必須です。

バイオマス設備

項目(日本語)項目(英語)形式
バイオマスCODbiomassCodyyyy/mm/dd
バイオマス運転終了biomassEndOfLifeyyyy/mm/dd
バイオマスAC容量 (kW)biomassAcCapacity正の数値

バイオマス設備を作成する場合は、3項目すべてが必須です。

需要家設備

項目(日本語)項目(英語)形式
負荷CODloadCodyyyy/mm/dd
負荷運転終了loadEndOfLifeyyyy/mm/dd
最小負荷 (kW)loadMinimumLoad正の数値
最大負荷 (kW)loadMaximumLoad正の数値
平均負荷 (kW)loadAverageLoad正の数値

需要家設備を作成する場合は、5項目すべてが必須です。需要家設備のみでプロジェクトを作成することはできません。詳細は複合プロジェクトを参照してください。

複合プロジェクト

1つの行で、同一サイトに複数の設備を作成できます。Tensor Cloudは、各セクションに入力された値からどの設備を作成するかを自動で判定します。設備セクション内のいずれかのセルに値が入っていれば、その設備が作成対象として検出されます。

組み合わせには次の制約があります。

  • 水力とバイオマスは互いに共存できません。 同一行に両方を入力することはできません。
  • 水力とバイオマスは、太陽光・蓄電池・需要家と組み合わせることもできません。 これらを同時に作成する場合は別の行に分けてください。
  • 需要家のみのプロジェクトは無効です。 需要家の項目だけが入力された行は拒否されます。需要家を作成する場合は、太陽光または蓄電池のいずれかと組み合わせてください。

実際に1行で表現できる構成は以下のいずれかになります。

  • 太陽光、蓄電池、水力、バイオマスのいずれか単体
  • 太陽光+蓄電池
  • 太陽光+需要家
  • 蓄電池+需要家
  • 太陽光+蓄電池+需要家

代表的な構成例は、テンプレートの**入力例 (Examples)**シートにある5行のサンプルで確認できます。

住所からのジオコーディング

多くのお客様は、日本語の住所は把握していても正確な緯度・経度をお持ちでないことがあります。行に自治体名が入力されており、緯度と経度が空欄の場合、Tensor Cloudはレビュー段階で自動的に住所から座標を導出します。導出された座標はレビュー画面に表示されるため、書き込みが行われる前に確認することができます。

以下の点にご注意ください。

  • 緯度と経度の両方をファイルに入力した場合は、その値がそのまま使用されます。当該行に対してジオコーディングは行われません。
  • 住所から座標を導出できない場合、その行はレビュー画面でエラーとして表示されます。該当行のサイドパネルを開き、座標を直接入力するか、自治体名を修正してください(アップロードのレビューを参照)。
  • ジオコーディングで導出された座標は、お客様が手動で入力した値と同じ方法でプロジェクトに保存されます。値の出所を区別するフラグは付与されません。

アップロードのレビュー

ファイルをアップロードすると、Tensor Cloudは全行を解析して検証を行い、必要な行に対してジオコーディングを実行したうえで、インポート内容の確認画面を開きます。

レビュー画面では、解析されたすべての行が一覧表示され、各行に検証ステータスのバッジが付与されます。すべてのチェックを通過した行には有効、問題がある行にはエラーが表示されます。一覧にはジオコーディングのソース(手動入力か、住所からの自動導出か)も表示されるため、システムが自治体名から座標を補完した行をひと目で把握できます。

任意の行をクリックすると、サイドパネルが開き、その行のすべての項目がセクションごと(プロジェクト、設備、任意項目)にまとめて表示されます。サイドパネルの各項目は編集可能で、入力ミスの修正、日付の訂正、系統エリアの変更、受電地点特定番号の差し替え、各設備の容量の更新などをここで直接行えます。「保存」をクリックすると変更が行に反映され、検証ステータスも自動的に更新されます。「キャンセル」を押せば変更は破棄されます。

一覧上部の検索バーを使うと、プロジェクト名、自治体名、受電地点特定番号で特定の行を素早く絞り込めます。右上の表示切り替えでは列の表示/非表示やサイドパネルの開閉を切り替えられるので、行数の多いファイルでも作業しやすい状態に調整できます。

検証ルール

各行は次のルールに照らして検証されます。

  • プロジェクトの共通項目:プロジェクト名、緯度、経度、系統エリアは必須です。自治体名を入力すれば緯度・経度は空欄でも構いません。住所から座標が自動的に導出されます。
  • 設備項目:設備が検出された場合、その設備の必須項目はすべて入力されている必要があります(項目リファレンスを参照)。
  • 座標:日本国内の範囲である必要があります。
  • 日付yyyy/mm/dd形式で入力してください。Excelの日付セルもそのまま受け付けます。
  • 運転終了日:各設備の運転終了日はCODより後の日付である必要があります。これは日付の入力ミスを防ぐためのチェックです。
  • 太陽光 AC ≤ DC:太陽光のAC容量(パワコン容量)はDC容量(パネル容量)以下である必要があります。
  • 系統連系容量:入力されている場合、その行の各設備のAC容量の最大値以上である必要があります。
  • 相互排他制約:水力・バイオマスとその他の設備の組み合わせ制約を満たしている必要があります(複合プロジェクトを参照)。

加えて、ファイル全体に対して以下が確認されます。

  • 受電地点特定番号:入力されている場合、ファイル内およびワークスペース内の既存プロジェクトとの間で一意である必要があります。一括アップロードは新規プロジェクトの作成のみを行い、既存プロジェクトの更新は行いません。そのため、受電地点特定番号の重複はマージ判断ではなくエラーとして扱われます。
  • ファイルの行数は1,000行以下であること。

これらの条件のいずれかを満たさない行は、レビュー画面でエラーとして表示されます。サイドパネルから直接編集して修正するか(アップロードのレビューを参照)、元のファイルを修正したうえで再アップロードしてください(エラーの修正を参照)。

インポートの実行

レビュー画面の各行が問題ない状態になったら、画面右上の「インポート」をクリックします。Tensor Cloudはブラウザのセッション内で各行を順次処理し、進捗インジケーターを表示します。インポートが完了するまで画面は開いたままにしてください。途中でタブを閉じた場合、すでに処理済みの行はそのまま残り、残りの行はインポートされません。

インポートが完了すると、画面はインポート完了に切り替わり、各行の結果が表示されます。成功した行は作成済みプロジェクトとして表示され、失敗した行には失敗バッジが付き、サイドパネルにエラーの詳細が表示されます。この画面からは「新規インポート」で新たなインポートを開始するか、「プロジェクト一覧へ」をクリックしてインポート結果をプロジェクト一覧で確認できます。失敗した行への対処はエラーの修正を参照してください。

プロジェクトを作成できるワークスペースのユーザーは、追加の権限なしで一括アップロードを使用できます。

インポートされたプロジェクトのデフォルト

一括アップロードのテンプレートには、プロジェクトの基本情報(名称、所在地、系統情報、各設備の容量、主要な日付)を入力します。それ以外の項目はTensor Cloudが妥当なデフォルト値で初期化するため、インポート直後からプロジェクトを利用できます。これらのデフォルト値は、テンプレートの説明シートにも記載されています。

note

以下に挙げる値はあくまで初期値であり、実際のプロジェクトの仕様を表すものではありません。インポート完了後は各プロジェクトを開き、プロジェクト設定から実際の値(パネル設置角度・方位角、損失率、蓄電池の効率やサイクルコスト、充電モードなど)に更新してください。この更新を行わないと、シミュレーションや最適化は実際の構成ではなく仮の値で実行されてしまいます。

太陽光のデフォルト値

項目デフォルト値
パネル設置角度20°
方位角180°(南向き)
損失率ソイリング2%、シェーディング3%、その他は標準値

蓄電池のデフォルト値

項目デフォルト値
最大サイクル数4,500
往復効率92%
サイクルコスト¥10/kWh
充電モード太陽光併設時:ソーラーオンリー(グリッド充電オフ)、蓄電池単体:グリッドアシスト(グリッド充電オン)

タグ

一括アップロードで作成されたすべてのプロジェクトには、シアン色のインポートタグが自動的に付与されます。これにより、この機能を経由して取り込まれたプロジェクトをプロジェクト一覧で簡単に絞り込むことができます。タグの活用方法についてはタグを参照してください。

その他の設定

以下の項目は一括アップロードでは設定されないため、別途お客様にて設定する必要があります。

  • シミュレーションシナリオ(プラットフォームのデフォルト以外)
  • メタデータ
  • 需給管理グループの割り当て
  • PPAの割り当て
  • CAPEX、運用支出/OPEX、収益
  • Tensor機能の有効化

エラーの修正

エラーが発生した行は、次の2つの方法で修正できます。

レビュー画面で修正する

レビュー画面に表示されている段階のエラー(必須項目の未入力、日付形式の誤り、既存プロジェクトと衝突する受電地点特定番号など)であれば、該当行のサイドパネルを開き、該当する項目を修正したうえで「保存」をクリックします。検証ステータスは即座に更新され、次に「インポート」を押した際にはその行も対象となります。少量の修正にはこの方法が最も早く済みます。

ファイルを修正して再アップロードする

修正量が多い場合や、Tensor Cloudの外で管理しているマスターのテンプレートを最新化したい場合は、アップロードした内容を一度ダウンロードしてExcelで編集します。画面上部から次の2種類のダウンロードが可能です。

  • エラーのみダウンロード:右側のドロップダウンから選択でき、失敗した行のみを書き出します。最もシンプルな再試行手順は、ダウンロードしたファイルをExcelで修正し、「新規インポート」をクリックして修正済みのファイルをアップロードする流れです。
  • すべてダウンロード:成功した行を含む、インポート対象の全行を同じテンプレート形式で書き出します。送信内容のスナップショットを保存したい場合に使用します。再試行用ファイルとしてそのままアップロードすると、すでにインポート済みの行が受電地点特定番号の重複エラーとして表示されます。

いずれのダウンロードも標準のテンプレート形式なので、新しいテンプレートに行をコピーし直す必要はありません。